古文・助詞一覧

260213

古文・助詞

[1] 係助詞 は・も・ぞ・なむ・や・か・こそ・か+も
[2] 接続助詞 ば・とも・ど・ども・が・に・を・て・して・で・ものの・ものから・ものを・つつ・ながら
[3] 格助詞 の・が・を・に・へ・と・より・から・にて・して
[4] 副助詞 だに・すら・さへ・のみ・ばかり・し・など・まで
[5] 終助詞 な・(な)-そ・ばや・なむ・てしがな・にしがな・もがな・がな・もがも・は・な・かな・よ・かし・ぞ
[6] 間投助詞 や・を・よ

 

[1]係助詞・・文の結び方に決まった活用形を要求する。

[2]接続助詞・・文と文とをつなぐ働きを持つ。

[3]格助詞・・名詞(体言)や活用語の連体形につく。

[4]副助詞・・いろいろな言葉について、副詞のように意味を添える。

[5]終助詞・・文末に用いられ、禁止・願望・詠嘆などの意味を添える。

[6]間投助詞・・文中や文末に用いられ、語調を整えたり、詠嘆や呼びかけなどの意味を添える。

 

古文助詞[6]間投助詞「や・を・よ」

260213

古文・助詞
[6]間投助詞

間投助詞は、文中や文末で語調を整え、詠嘆(〜なあ)や、呼びかけ(〜よ)の意を添える助詞。

文の成立自体に影響しないのが特徴で、現代語の「ね」「さ」「なあ」に相当し、主に和歌や会話文中で感情を強調する際に使われる。

「や・を・よ」

・「や・を・よ」

種々の語+「や」「よ」
①「~なあ」詠嘆
②「~よ」呼びかけ

種々の語+「を」
①「~なあ・~ね」詠嘆

 

古文助詞[5]終助詞「な・ばや・なむ・てしがな・にしがな・もがな・がな・もがも・は・な・かな」

260212

古文・助詞
[5]終助詞

終助詞は文末に用いられ、禁止・願望・詠嘆などの意味を添える。

「な・(な)-そ・ばや・なむ・てしがな・にしがな・もがな・がな・は・な・かな・よ・かし・ぞ」

・「な」

・終止形+「な」
「~な・~てはいけない」禁止

・「そ」

副詞「な」+連用形+「そ」
「~しないでくれ」
春な忘れそ「春を忘れないでくれ」

・「ばや・なむ」

未然形+「ばや」
「~したい」自己の願望

未然形+「なむ」
「~してほしい」他者への願望

・「てしが(な)・にしが(な)・もがな・がな」

・連用形+「てしが(な)」「にしが(な)」
「~たいものだ。~たい」願望

・体言など+「もがな」「がな」
「~があればいいなあ。~であればいいなあ」願望

・「もがも」

・「もがも」
「~であればいいなあ」
実現が難しそうなことの願望

・「は・な・かな」

・体言・連体形+「は」「かな」
「~なあ・~ことよ」詠嘆

・種々の語+「な」
「~なあ・~ことよ」詠嘆

・「も」

「も」
「~だなあ」詠嘆

 

古文助詞[4]副助詞「だに・すら・さへ・のみ・ばかり・し・など・まで」

260212

古文・助詞
[4]副助詞

・単語に「~さえ」「~だけ」など、限定・添加・類推などの副詞のような意味を添える。

「だに・すら・さへ・のみ・ばかり・し・など・まで」

・「だに」

体言・連体形・助詞など+「だに」
①「~さえ」類推
だに~まして「でさえ~まして」
②「せめて~だけでも」最小限の限定

・「すら」

体言・連体形・助詞など+「すら」
「~さえ・~でさえ」類推
※奈良時代で用いられ、平安時代は和歌で多用。

・「さへ」

体言・連体形・助詞など+「さへ」
「~までも」添加

・「のみ」

種々の語+「のみ」
①「~だけ」限定
②「とくに~・ただもう~」強意

・「ばかり」

種々の語+「ばかり」
①「~だけ」限定
②「~ぐらい」程度

・「し」

種々の語+「し」
「ちょうど~・ただもう~」強意

古文助詞[3]格助詞「の・が・を・に・へ・と・より・から・にて・して」

260210

古文・助詞
[3]格助詞

・名詞(体言)や活用語の連体形に付く。

・「誰が」「何を」といった、どのような役割(格)を持つかを示す付属語。

「の・が・を・に・へ・と・から・より・にて・して」の10種類。

特に「の・が」の主格・同格の識別が読解の鍵となる。

格助詞

・「の・が」

体言・連体形+「の・が」
①「~が」主格
②「~の」連体修飾格
③「~で」同格
④「~のもの」体言の代用
⑤「~のように」連用修飾格
(※⑤は「が」はない)

・「に」

体言・連体形+「に」
①「~に・~のために」動作の目的
②「~によって・で」原因・理由
③「ひたすら~・すっかり」強意
(「冷えに冷え」など重ねて使う)
④「~におかれて」尊敬

・「にて」

体言・連体形+「にて」
①「~で・~の時に」場所・時
②「~で・~によって」手段・方法
③「~のために・~によって」原因・理由
④「~として・~の状態で」資格・状態

・「して」

体言など+「して」
①「~で」手段・方法
②「~に・~に命じて・~をして」使役の対象
③「~で・~とともに」動作の共同

・「より」

体言など+「より」
①「~から」起点
②「~を通って」通過地点
③「~で・~によって」手段・方法
④「~するやいなや・~するとすぐに」即時
⑤「~以外」限定
(「よりほか」+打消)

 

古文助詞[2]接続助詞「ば・とも・ど・ども・が・に・を・て・して・で・ものの・ものから・ものを・つつ・ながら・からに」

260209

古文・助詞

[2]接続助詞

前の文と後の文(主に活用語)を繋ぎ、順接・逆接・原因・仮定などの関係を表す言葉。

「ば・とも・ど・ども・が・に・を・て・して・で・ものの・ものから・ものを・つつ・ながら・からに」

 とも ど・ども に・を  て・して  ものの・ものから・ものを からに


・「ば」

(1)「もし~ならば」

順接仮定条件
未然形+「ば」

(2)①「~なので」原因・理由
②「~と、~ところ」偶然条件

順接確定条件
已然形+「ば」

・「とも」

「たとえ~ても」

逆接仮定条件
終止形+「とも」

・「ど・ども」

「~けれども」

逆接確定条件
已然形+「ども」

・「に・を」

①「~けれども」逆接確定
②「~ので」原因・理由
③「~ところ」単純接続
連体形+「に・を」

・「が」

①「~けれども」逆接確定
②「~ところ」単純接続
連体形+「が」

・「て・して」

①「~て」単純接続
②「~ので」原因・理由
③「~けれども・~のに」逆接確定条件
連用形+「て・して」

・「で」

「~ないで・~なくて」打消接続
未然形+「で」

・「ものの・ものから・ものを」

「~けれども・~のに」逆接確定条件
連体形+「ものの・ものから・ものを」

 

古文助詞[1]係助詞「は・も・ぞ・なむ・や・か・こそ・か+も」

260209

古文・助詞
[1]係助詞

文中で強調・疑問・反語の意味を添え、その影響で文末の活用形を変化させる「係り結びの法則」を持つ助詞。

「は・も・ぞ・なむ・や・か・こそ」

「ぞ・なむ・や・か」=連体形、「こそ」=已然形で文末を結ぶ。

「は、も」も係助詞だが、係り結びは形成しない。

・「か」+「も」

漢文訓読に必要な古典文法

漢文訓読に必要な古典文法

■ 漢文訓読に用いる助動詞

助動詞 漢文 意味
 る・らる 見・被・為 受身
 しむ 使・令・教・遣 使役
 べし 当然・可能
 ごとし 如・若 比況
  不・弗 打消
 なり 断定
 たり 断定

 

■ 送りがなに用いる助動詞

助動詞 意味
 たり 完了
  推量・意志

 

■ 重要なポイント
・用言(動詞・形容詞・形容動詞)の活用
・助動詞の活用・接続

 

漢文・古文助動詞「む」推量・意志

漢文・古文助動詞「む」推量・意志

接続 基本形
未然形
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

意味:推量(~だろう)、意志(~しよう)
活用の種類:四段型

 

 

漢文・古文助動詞「り」完了

漢文・古文助動詞「り」完了

「り」(~た)

接続 基本形
サ変未然
四段已然
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

意味:完了(~だ)
活用の種類:ラ変型