歴史物語 – 文学note

『水鏡』(12C末)

260421

『水鏡』作者未詳(12C末)
・『大鏡』以前の神武天皇(初代)から仁明天皇(54代)まで。
・1500年間を「編年体」で記す。
・作者は中山忠親(ただちか)という説も。

<成立>
12C末(鎌倉時代)

『大鏡』(11C後か12C前)

260417

『大鏡』(11C後か12C前)
・大宅世継と夏山茂樹の老翁二人が、歴史の体験談を語るという戯曲的構成。
・藤原道長の賛美と批判の両方が見られる。

<成立>
11C後か12C前

・文徳天皇(55代)の嘉祥3年(850年)から、後一条天皇(68代)の万寿2年(1025年)までの14代、176年間を紀伝体で記す。

 

『栄花物語』赤染衛門・出羽弁?(11C)

260416

『栄花物語』赤染衛門(11C)
・最初の歴史物語。『栄華物語』とも。
・藤原道長の全盛を賛美。
・正編・赤染衛門、三十巻。続編・出羽の弁(いでわのべん)?十巻。

<成立>
正編:11C前
続編:11C後

・宇多天皇(59代)の寛平元年(889年)から、堀河天皇(73代)の寛治6年(1092年)までの15代、約200年間を編年体で記す。

 

『風土記(ふどき)』編者未詳(721年頃)

260320
『風土記』(ふどき)(721頃)編者未詳
・諸国の地誌的な記録。産物や神話など。
・完全な形は『出雲国風土記(いずものくにふどき)』のみ。
・一部は「常陸」、「播磨」、「豊後」、「肥前」。

『風土記』
『風土記』

・ジャンル
産物、地名の由来、神話、伝説など。

・勅命
713年(和銅6年)に元明天皇の勅命で諸国に編纂を命じた。

・成立
『常陸国風土記』は721年頃、成立。『出雲国風土記』は733年完成。

・現存状態
完全な形で残るのは『出雲国風土記』(いずものくにふどき)(島根県)のみ。

一部が残っているのは
・『常陸国風土記(ひたちのくにふどき)』(茨城県)
・『播磨国風土記(はりまのくにふどき)』(兵庫県)
・『豊後国風土記(ぶんごのくにふどき)』(大分県)
・『肥前国風土記(ひぜんのくにふどき)』(佐賀・長崎県)

 

『日本書紀』舎人親王編(720年)

260319

『日本書紀(にほんしょき)』舎人親王(720年)

・正史・公式の歴史書。漢文。「六国史」の1番目。
・全30巻。史実に重点が置かれる。神話は8分の1。
・神代から41代持統天皇まで。

・成立
720年(養老4年)(奈良時代・44代元正天皇時)

・作者・編者
舎人親王(とねりしんのう)(天武天皇の子)他、十数名。
藤原不比等も編纂に関わる。

・古事記に比べて史実に重点が置かれ、異伝を記すなど歴史書的要素が強い。

・『日本紀(にほんぎ)』ともいう。(飛鳥時代に「倭」から「日本」に国名を改めた。)

・40代・天武天皇の命で編纂が始まり(680年)一時中断していたが、44代・元正天皇の時代に完成した(720年)。

・『古事記』と『日本書紀』を合わせて『記紀(きき)』という。

<記紀の基礎資料>
・『帝紀(ていき)』・・天皇の歴史書
・『旧辞(きゅうじ)』・・神話や伝承

<620年頃 聖徳太子・蘇我馬子>
・『天皇記(てんのうき)』
・『国記(こっき)』

これら4つとも原本、写本ともに現存しない。書名のみが伝わる。

 

『古事記』太安万侶・稗田阿礼(712年)

260319

『古事記』(こじき)(712年)太安万侶・稗田阿礼

・歴史書・神話。
・現存する日本最古の書物、文学史書。
・天地創造・神代から33代推古天皇まで。
・全3巻。神話が3分の1を占める。

・成立:712年(和銅5年)
奈良時代・43代元明天皇の御代

※40代・天武天皇の命で編纂が始まり(680年)、一時中断していたが、43代・元明天皇の命で完成した(712年)。

・作者
稗田阿礼(ひえだのあれ)・・誦習(しょうしゅう)
太安万侶(おおのやすまろ)・・撰録(せんろく)

・稗田阿礼が読み覚えていた皇室の記録(帝紀)や、氏族に伝わる神話(旧辞)などを、太安麻呂が撰び、記録した。

・『古事記』の原本はなく、南北朝時代(1371年頃)の写本が最古のもの。
(真福寺本(しんぷくじぼん))

 

<記紀の基礎資料>
・『帝紀(ていき)』・・天皇の歴史書。皇室に関する諸記録。
・『旧辞(きゅうじ)・本辞』・・皇室・諸氏族に伝わる神話や伝承、伝説。

<620年頃 聖徳太子・蘇我馬子>
・『天皇記(てんのうき)』
・『国記(こっき)』

これら4つとも原本、写本ともに現存しない。書名のみが伝わる。